カウンセラーへの伏線

 

私は小学生のころプールが大好きで

夏休みはオープン時間から”蛍の光♪”まで毎日プールで過ごしました🏊

可愛がってくれた監視員の大学生が

スイミングスクールでバイトをしていると聞きつけては

そのスイミングに冷やかし(?)で入会し

シーズンオフも多くの時間をプールで過ごしました。

 

そして後に…

私もスイミングインストラクターになりました。

ただプールが好きというだけで始めたアルバイトでしたが

私の人生を大きく変える場となりました。

 

尊敬する先輩インストラクターに

”ちゃんと理由付けが言えればどんな指導法をしてもいいんだよ”と言われ

水泳理論やそれぞれの泳法による体の使い方をそれはそれは良く勉強し指導案をたくさん書きました。

 

常に成績表に”消極的”と書かれていたのですが

人前で大きな声を出せるようになりました。

親戚中で一番末っ子で、小さい子に触れたことがなく

はじめは補助に戸惑いましたが、子供が大好きになりました。

障害の子にも指導し、ダウン症の子の笑顔がかわいくてかわいくて!

 

担当した短期集中成人クラスに30代後半くらいだったでしょうか。

ある男性が入会されました。

彼はほとんど泳げず、他のメンバさんーのメニューにはついていけないので

彼だけ別メニューでレッスンしました。

呼吸・潜るときの脱力・浮き身・蹴伸び・板キック…

今思えばとても孤独だったかもしれません。

愛想が良いとは言えない彼は、

ただただまじめにコツコツ私のレッスンメニューに取り組んでいました。

ある日彼のレッスンが終了した直後に彼の家族から電話がありました。

「彼が帰ってくる前に電話しました。電話があったことは彼には伏せてほしい。」と

詳しいことは伺えませんでしたが、

「彼は心を病んでいて、生きることにも前向きになれていなかった。

でもスイミングに通い出してから、自信が持てるようになり、

表情も明るく変化が見られ、

前向きになれてきているようです。先生のおかげです。

これからもよろしくお願いします。」

というような内容でした。

その頃の私はメンタルに関してあまり知識もなく、

彼がそんな状態でレッスンに来ていたことを知る由もなく、

予想外の電話に驚いたものでした。

彼は休まずレッスンに来てくれ、

クロールができるようになり

笑顔も見せてくれるようになりました。

 

今思えば、これが私のカウンセリングの初めの一歩だったのかもしれません。

彼とご家族は、私に感謝の言葉をくださいましたが

今の私はこのようなご縁で成り立っているのだなと

過去の出来事を思い返しては

感謝の気持ちでいっぱいになります。

 

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